母をたずねて三千キロ(連れ子定住)

号泣の許可になりました。

入管で受取のときに泣いちゃったのは初めてかも。

 

短期滞在でお母さんに会いに来ていた6歳のお子さん。短期滞在を更新し、在留資格認定証明書が下りるのをまっていましたが、短期滞在の期限間際になんと不交付になってしまったとのこと。お母さんとまた離れ離れになるのはイヤだとお子さんは空港でとても悲しがって・・

と、ここで、相談がありました。

 

今回、「不交付だった理由」について、どうしたらそれが払拭できるかを依頼者のママと職場と役所の人と考えて考えてみんなで意見を出し合いました。

まずは、申請書類、立証資料を揃え、事情変更があった、と伝え、短期滞在からの変更申請を受理してもらえました。

 

そして、ここからが勝負! 

特例期間2か月は、立証書類を集めるのに必死でした。

就労プランを変更し(職場の理解も得る)、経済的な収支を検討し、申請していない手当を申請し、子どもの就学手続きをしつつ・・ママの本国側の事情も説明して。

 

いろいろ大変な2か月でした。でもその甲斐あって、生計(収支)は改善。

特例期間の最終日に、「許可・不許可を伝えます」ということになり(ハガキをおくったり、通知書を送ってる時間的余裕もなかった)取次の私は入管に呼び出し。

当日窓口で結果を聞く、というドキドキなパターンでした。

 

結果は、晴れて認められ、6歳のお子さんは定住者の在留資格を得ることができました。

(お母さんと暮らすんでしょ、それ当然、と思われるかもしれませんが、この世界、なかなかそうは簡単にいかないんです。)主に、日本で暮らすための経済的安定性をアピールする必要がありました。

 

これまで大変なことも許可だったことで苦労は一瞬で消えてしまいました。

私は関わって2か月でしたが、ママたちは、短期滞在で来日してから8カ月あれこれ考えて動いていたみたいだったので、ものすごーく喜んでくれました。

 

4月からは小学校。

この2ヶ月、小学校の準備もしながらだったので、もしダメだったら・・と内心思うこともありましたが、目標をもってママと会社の方、役所の方と頻繁に連絡をとって資料を調えていったのが良かったと思います。

 

通う小学校にはわりと外国籍のお子さんもいるみたい。日本語がまだそんなにできないので、大変なこともあると思います。でも、人の気持ちが分かる強くて、やさしい子になってほしいです。

 日本の子どもたちも、外国につながる子からいろいろ学んでほしいです、ね。

 

6歳のお子さんは本当にかわいくて、本当に嬉しい許可案件でした。

(もう今年は仕事納めしてもいいくらいです。)ママも、こうやっていこう!という提案をまじめに考えて受け入れて実行してくれました。四人五脚くらいだったと思います。

 

今回、役所のいろいろな部署の方から、「特例期間」の扱いについて質問をよく受けました。この期間は結果がでるまでは在留していい、ので、不法滞在ではありません。

あとは、許可の見込みは・・というのを何度も何度も聞かれました。

許可を信じてやるしかないので、と役所側の手続きや制度について私も質問しつつ、協力してもらえました。今回、入管の方も、何度も何度も追完で出した書類に対応してくれて、ありがたかったです。

 

許可の日に転入届にいき住民票もできて、翌週、児童手当、健康保険の申請の準備などなどいろいろ終わりました!

あとは小学校がはじまるまで、ひらがな・カタカナの練習と、あとは、ママとたっぷり過ごしてほしいです。