公用から留学への変更

ご両親が大使館で働いており、「公用」の在留資格で小さい時に日本にきて、ずっと日本で暮らしているKちゃん。

 

日本の保育園、小学校、中学校、高校と学んできました。おうちではご両親と英語もときどき話しますが、ほとんど日本語で生活し、学習言語も日本語。

 

 

「公用」の在留資格は、外国と日本との間の取り決めによりルール化されていて、ちょっと特殊です。在留カードがありません。(よって、住民登録もされないのです。税金の面などでも優遇されていると思います。)日本に住んでいる「公用」の在留資格の方は、パスポートにある上陸許可証印が唯一、「公用」で在留していることを示すものとなります。

(親も子どもも同じ)

 

でも、身分を証明するものがパスポートで、在留カードがない、というのは、日本で暮らす上でとても不便です。毎回説明しなくてはなりません。

Kちゃんのご家族は、日本で国民健康保険には加入されていたので、国民健康保険証はお持ちです。でも、やっぱり外国人に求められるものは「在留カード」です。

 

今回、数年後の大学受験を考えて、ご両親に紐づく「公用」の在留資格から、Kちゃん自身の「留学」の在留資格への変更をすることにしました。いまのままでも受験はできるかもしれません。大学に入学もきっと説明をすればできるかとは思います。

 

でも、多様化する入試制度にもチャレンジしたいし、(総合型推薦や指定校推薦)そのときに、在留カードを逐一求められるとしたら、きちんと準備をしておきたい、そんな思いから、変更申請に挑戦しました。

 

たくさんの書類を出し、多くの方が関わって応援して・・。

そして、無事に「留学」への変更申請が認められて、在留カードを手にすることができました。そしてKちゃん単身の住民票も。

住民サービスが受けられることになり、いままで除外されていた制度も利用できることになり、とても喜んでいました。Kちゃんは16歳を過ぎているので、自分で在留カードを携帯しなければなりません。

学びたいことができるように、選んだ大学に入学し、ぜひ、成績を維持し、給付型の奨学金なども受けられるように頑張ってほしいです。