2年前にも呼んでいただいたのですが、今年も渋谷区の保健師さん・福祉職の方に向けた研修でお話をさせていただきました。
タイトルは、外国籍妊婦さんへの支援~外国人母子の手続き等、法的問題について~
です。
話の内容は、赤ちゃんが生まれたときの3つの大切な手続き(出生届、在留資格、本国への登録)の流れや注意点、在留資格や国籍の基礎知識、そして、2年前にもお話したときは民法がまだ改正されていませんでしたが、令和6年4月に、民法が変わり、離婚後300日以内に出生した子の嫡出推定について法改正があったので、それについてお話しました。
後半は、いくつかの事例をグループで検討。検討中に班をまわって、みなさんが真剣にいろいろな角度で考えている姿を拝見しつつ、意見交換をすることができました。
お忙しい中、20名もの保健師さんが参加してくださって、現場で外国籍妊婦さんの様々な手続きで奮闘されているお話もきかせていただきました。私の方がむしろ勉強になったくらいです。
終了後も皆さんご自分が担当している方のケースで、手続きの順番や疑問に思っている点を質問してくださって、すごく喜んでくれました。
妊婦さんがすべき手続き、集める書類は決まっていますが、文化も背景も異なる方に対して、何の目的のためにいつまでに何をどうする、ということを伝え、それを粛々とすすめなければなりません。特に在留資格の多様化により、スムーズに赤ちゃんが在留資格をもらえる、というわけではありません。さらに、外国(日本)での子育てですし、いろいろなことがすんなりいくわけではないので、保健師さんと弁護士・行政書士などがつながって支援ができるようになればいいな・・・と思いました。
今年一年の締めくくりに、とてもいい勉強会に参加させていただきました。ありがとうございました。